映画祭運営側と現場にて最終確認
棟梁と打合せ
施工の様子

映画祭準備も大詰め 建物外部にも黒澤の絵コンテ
開幕直前








映画祭開幕

グラフィックデザイン:谷内庸夫
カンヌ映画祭会場内には複数の上映ホールがあり、「黒澤明 絵コンテ展」はドビュッシーホール前のエントランススペースをギャラリーに改装して行われた。
不定形の細長いスペースをコントロールするため、両側に2枚の壁を新しく建てた。そして2つの壁の間にパイプを渡し、黒澤の言葉を虹色でプリントした布を垂らした。ホールを利用する人々の動線を邪魔することなく空間を変化させるために天井を利用している。エントランスは3枚の壁を建て大きな絵で囲んだ。
窓の大部分を塞いだため室内はうす暗い。唯一、片端の斜め壁が南仏の陽光を反射し輝く。ダウンライトの光はファブリックで和らげられた。壁は赤、黒、金で彩色している。黒い壁に掛けられた絵がスポットライトで浮き上がる。
休憩の時は現場を抜け出し、映写テストを行っているホールに忍び込み少しの間映画を見た。フランスの職人達と仕事のできた大変楽しい経験だった。