築40年以上のビルの地下、火事によってスケルトンとなった6坪ほどの空間を450万円(厨房機器、イス、空調、消費税込み)で小さなBARにしました。予算が限られていたため、消火活動によって露わになった古いコンクリートと偶然現れた天井の高さをそのまま活かし、新しく挿入したゴールドの光との対比によって、それらを浮かび上がらせるデザインとしました。家具・什器は極力装飾的造形を避け、カウンターを含めラワンベニアで製作し、間接照明のディテールもできるだけシンプルなものとしています。元々そこにあるポテンシャルを最大限活かしながら、小さな操作でダイナミックに空間を再生させる試みです。
(Collaborator / PODA)