Yoshitaka Arita Architect Office

南山のレストラン

La maison HITOTOKI|愛知県名古屋市
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閑静な住宅街の丘に建つ、フレンチをお箸で食べるレストランである。
建物は用途地域の法規的解決、駐車台数の確保、お店をワンフロアにまとめること、VIPルーム専用のアクセスも用意することなどの主要条件により骨格が出来上がっている。
その上でまず、住宅に囲まれて建つ店舗としていかに“開きながら閉じる”かを考えた。そのためのデザインのひとつが一般席とVIPルームに設けた箱状のテラスである。屋外の緑や光を楽しむためのテラスを設けて“開き”、そのテラスを箱状にすることで“閉じ”ている。お店も近隣も互いにプライバシーを確保しながら永く共存できるような建ち方を試みた。
客席にはテラス、一般席、個室、VIPルームと、性格の異なる4種類の場所を用意し、前者3つを繋げて一体で使うこともできるよう構成した。
La maisonの店名どおり、「おうちにお招きする」がこのお店のテーマのひとつである。全体として過度な装飾は控え、木材の配置と照明のコントラストで抑揚を作り出している。その中で、木のカーテンや、季節によって衣替えする個室壁面のファブリック、VIPエリアの赤い絨毯などをアクセントとしている。ところどころにある本棚は「おうち」らしさの設えである。
お店に縁のある森から切り出した木材を使うなど、その成り立ちに物語を込めながら、飽きのこないデザイン、木材の経年変化や緑の成長などを永く楽しめるデザインを目指した。
草木の映す四季のうつろい、木材の暖かさ、ファブリックの柔らかさに囲まれ、つい長居してしまう、そういうお店になればよいと考えている。

南山のレストラン

La maison HITOTOKI
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